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「うつ病」患者が急増している。その背景とうつ病の症状・診療・薬と会社における状況と休職から復職までの体験!
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うつ病」患者が急増している。

この影響から、精神科クリニックで新患で予約しようとしても「1ヶ月待ち」というところもある。

背景に、うつ病の啓発が進んだ事や、新しいタイプのうつ病患者が増えている事などがある。

そのため、適切なうつ病の治療を受けられていないケースもあるようだ。

地域差はあるが、精神科クリニックの新患の予約には、長いと1~2ヶ月、早くても1~2週間かかるという。

厚生労働省によると、うつ病・そううつ病などの患者は、ここ10年ほどで2倍以上に増えた。

また、岡山、長崎、鹿児島におけるうつ病の生涯有病率を調査した報告では、大うつ病性障害と小うつ病性障害を合わせて8%と報告されている。

10人に1人は生涯に1度はうつ病になるということだ。

診療所も増えているが、患者急増に追いつかない状況だ。

なぜ、患者が増えたのか?

啓発が進み、若い人を中心に精神科への抵抗が薄くなったことが大きい。

また、身近に相談できる人がおらず、親に内緒できたり、恋愛など人生相談に近かったりするケースも目立つらしい。

また、仕事中だけうつになるような新型(非定型・自己愛型)の患者が増えたことも一因。

会社で見た場合、強い不安、悩み、ストレスの原因は、

1位 職場の人間関係
2位 仕事の質
3位 仕事の量 となっている。

メンタルヘルスから見た現代社会の変化をみると、

1.成果主義・プロジェクトの短納期化
  ・低コスト、短納期化 
  ・業務内容の変化が多い 
  ・仕事=生きがい文化圏での成果主義 
  ・競争相手の増加 
  ・人的リソース確保が困難→個人負担の増加

2.職場における人間関係の希薄化
  ・客先に常駐派遣、相談しづらい環境 
  ・上司本人が忙しく、部下の話が聞けない
  ・在宅勤務、交代勤務などの勤務体系の変化 
  ・メールが主なコミュニケーション手段で、顔をつき合わせた交流が少ない
  ・少子化、核家族、育成環境などから全体的な対人スキルが低下

などがうつ病の背景にあると思われる。

また、病気による最悪の結果である自殺者数は、1998年以降8年連続で3万人を超えている。

2005年は32,552人(男23,540人・女9,012人)であった。

精神疾患での自殺の内訳は、
1位 気分障害30.3%
2位 物質関連障害(アルコール依存症含む)17.7%
3位 統合失調症 14.2%
4位 パーソナリティ障害 13.1%

・・・となっている。
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